介護とひとまとめにしても色々ありますが、介護食も非常に重要なポイントの1つです。
食事を美味しく食べられるかどうか、というのは精神面に大きく影響します。
こちらでは、介護食が大切な理由や、美味しく食べられる介護食の内容についてご紹介したいと思います。
介護食が必要な理由について理解しよう
まず、どのような方が介護食を必要としているのかを考える必要があります。
そうすることで本当に必要な介護食、介護が必要な方にとって理想的な介護食を作ることができます。
介護食を必要としている方
介護食を必要としている高齢者は、ものを噛むことが十分にできない方です。
歯を失っていたり、入れ歯や差し歯を装着しているものの、うまくフィットしていない場合や口の中に炎症が起きている場合など、様々なことが原因となって噛むことがうまくできないことがあります。
ものを上手に噛む事はもちろん、うまく飲み込むことができない方も介護食が必要です。
唾液の分泌量が低下していたり、何かしらの後遺症によってうまく飲み込むことができない方は少なくありません。
手が不自由で食器を持ったり、といった動作がスムーズに行えない方も介護食が必要になります。
寝たきりの方や麻痺などの神経障害によって、食事を上手く摂ることができない方などがこれに該当します。
中には意識障害があるため、食事を自分で摂ることができない方もいます。
このように様々なことが原因となって、食事をうまく摂ることができない高齢者は多いのです。
そういった方でも安心して食事を食べられるように、介護食が必要なのです。
必要な介護食は人によって違う!
介護食の基本は、柔らかく飲み込む力が弱い方でも飲み込めるもの、噛む力が弱い方が飲み込んでも問題がない状態にすることです。
噛むことが困難な方が一般的な食事を十分に噛まないで飲み込んでしまうと、消化不良を引き起こすこともあります。
消化不良は、消化器官に大きな負担をかけますので、食べやすく小さく刻むといった配慮が必要になります。
飲み込むことが苦手な方へのメニューや作り方
飲み込むことが上手くできない方の場合、食べ物がスムーズに胃まで運ばれずに器官に入ってしまうことがあります。
器官に入ると咳き込んでしまったり、場合によっては呼吸困難になってしまいます。
そのため、
- 片栗粉などでとろみをつける
- ミキサーで流動食のような状態にして少しでも喉をスムーズに通り抜けるようにする
といった工夫をすると、美味しさも保ちつつ喉を通りやすくなります。
飲み込みにくさの度合いに合わせて、美味しさを維持しつつ飲み込みやすい調理を心がける必要があります。
介護食の内容だけでなく介助方法にも一工夫!
正しい食事介護を行うには、食事のメニューだけに注意していれば良いのかと言えば、そうではありません。
自立心を保ちながら食事を介助する
介護が必要な方にとって精神的な負担にならないか、ということも十分に注意しなければなりません。
例えば、自立心を失わせることがないように、できるだけ自分で食事ができるように介助してあげてください。
何もかも最初からサポートしてあげる、というのは要介助者にとって必ずしも良いことではありません。
また、残存機能(その方が使うことができる機能)を活かしつつ食事ができるような献立にすべきです。
上手な介護食の食べさせ方
咀嚼がうまくできないものの、体を動かせる方の場合は、スプーンを使って自分で食べられるようなメニューにするといいでしょう。
残っている機能をしっかりと活かすことによって、食べることの喜びを感じることができますし、体を刺激することができます。
また、できるだけ食べやすくするために、使用する器具の工夫をしたり、食事環境を整えることも忘れてはなりません。
残存機能を生かして自力で食事をすることができるようサポートしてあげたとしても、食べやすい器具等が準備されていなければ、なかなかうまく食べることができません。
時間ばかりが過ぎてしまい、体に大きな負担がかかってしまいます。
このように、介護食の内容だけでなく、食べ方も工夫することでより要介助者の自立心や食べる楽しみを向上させることができます。
こちらでご紹介した方法を参考に、ぜひ食べやすくて美味しい介護食を作ってみてくださいね。
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