介護リフォーム時に出る助成金は２種類ある！

高齢化が進んでいる日本では、介護に関する問題が非常に多く、介護を受ける人も介護をする人も負担が大きくなってしまうケースも多いです。
自宅での介護を行っている場合、家族や介護が必要な本人が少しでも楽に暮らせるようにするための介護向けリフォームがあります。

介護向けリフォームを行う際には、介護保険制度によって補助金をもらうことが出来ます。
また、市区町村による助成金制度もありますので、確認してみましょう。
これら２種類の制度について、詳しく解説します。

介護リフォームの補助金制度ってなに？

介護リフォームの補助金制度は、介護保険制度の１つです。
一定の条件を満たした要介護・要支援の人がいる世帯に対して適用されるもので、介護リフォームの際に費用の一部を負担してもらえます。

いくらぐらい補助金がもらえるの？

金額については、20万までのリフォームであれば１割の補助を受けることが出来ます。
支払額が１割で済むというのは非常に有難く、介護を続けていく上で非常に嬉しい制度ですね。

20万という枠は基本的に一生涯で一度だけしか利用出来ませんが、一度に使い切らずにとっておくことも出来ます。
介護のレベルに合わせてリフォームを追加で行ってもらうことが出来るというわけです。
ただし、「要支援」「要介護」ランクが３段階上がったり、引っ越した場合は、また新しく20万円の枠を使うことが出来ます。

また、介護保険制度だけでなく各市町村でも補助金制度があることが多いので、合わせて利用することで大幅に負担を軽減することも可能です。

補助金が出る条件は？

補助金の対象になるには「要支援」もしくは「要介護1～5」と認定され、施設を利用せず在宅で生活している必要があります。
家族ではなく本人が審査の対象になるため、申し込む際には必ず本人が住んでいる住所が必要になります。
また、住まいについても生活のために改修が必要である、と認められなければなりません。

どんなリフォームをしてもらえるの？

介護のためのリフォームなので、リフォーム内容には規定があります。
主に、手すりの取付・段差の解消・滑り止めの設置・便座の取替などがあります。いずれも高齢者や障害者が一人で生活しやすくすることが目的です。
怪我の防止にも役立つものが多く、特に身体能力に問題が出ている場合は必須とも言えるリフォーム内容が適用されます。

各市町村でも介護リフォーム費用の助成金制度がある！

介護保険制度を使った補助金の他に、住んでいる地域の市町村が独自で行っている補助金や助成金制度があります。
地域によって異なりますが、多くの市町村が実施しているので、介護リフォームを検討する際には確認してみてください。

例えばどんな助成金制度があるの？

東京都の場合は、助成金制度を利用する時にまず「介護保険の住宅改修助成を受け終わっている」という条件があります。
介護保険による補助金制度を優先して使ったあと、足りない分を助成してくれるということです。
いずれも負担額は１割で、適用されるリフォーム内容は介護保険の補助金と同じようなものです。

お住いの市町村で助成金制度があるか確かめるには

お住いの市町村で高齢者向け・障害者向けリフォームの助成金があるかを確認するには、役所に問い合わせるのが一番です。
ヘルパーさんや介護施設の人も詳しいので、一度相談してみても良いでしょう。

介護リフォームを無駄にしないために

ここまでお話をしてきたように、介護リフォームは補助金や助成金が出るため非常に行いやすいリフォームです。
しかし、そこに目をつけた悪徳商法もあります。豊富な知識を得て慎重に検討しないと、せっかくのリフォームが無駄になってしまうこともあるので注意しましょう。

良い介護リフォーム業者の選び方

介護リフォームをする時は、自分で決めた業者に依頼することになります。もし介護の知識がない業者に依頼してしまった場合、適切でない改修が行われてしまうケースもあります。
良い業者かどうかを見極めたい場合は、まずは業者としっかり相談をしてみましょう。
介護は人によって必要とするものが全く違うため、親身になって話をしてくれて、綿密に打ち合わせをしてくれる業者を選びましょう。
適当に話を済ませようとする業者は、まず避けた方が良いでしょう。複数の業者に見積もりを依頼してみて、より対応が良い業者を選ぶ方法もおすすめです。

介護リフォームの後は自立する意識を高めよう

介護リフォームが成功に終わっても、介護を必要とする本人が積極的に自力で生活しようとしなければ、無駄になってしまいます。
家の中が安全で過ごしやすくなったことを伝え、自分の力で動くように家族が促すことが必要です。

介護リフォームは助成金を使うことで費用も抑えられますし、家族や本人の心と生活を豊かにするものです。

上手に利用して、介護とともに歩む生活に出来たら素晴らしいのではないでしょうか。