デイサービスや介護施設などの悩みのひとつは、レクリエーションの内容ですよね。

そこで今回は、高齢者にオススメのレクリエーションをご紹介します。

高齢者施設の職員の方にはぜひ取り入れていただきたいと思います。
少人数でできるものもありますので、施設に入っていない高齢者のご家族がいる方も、ご自宅でのコミュニケーションツールとして参考にしてみてくださいね!

体を動かす遊びで運動機能を衰えさせない

定期的に体を動かすことで、体力や運動機能の維持や向上の効果が期待できます。
夢中になって遊ぶことで程よい運動に繋がり、健康的な毎日を過ごすことができるでしょう。

ラジオ体操やストレッチ

高齢者は特に筋肉がこわばりやすく、放っておくと事故や怪我にも繋がりかねません。
ですが、準備運動というと少し堅苦しくて億劫になってしまいます。

そんな時に役に立つのが、誰でも自然と体が動くと言われているラジオ体操です。

ラジオ体操は、簡単な動きばかりの体操ですが実はとても優秀で、ラジオ体操第一だけでもおよそ400種の筋肉をバランス良く動かすように作られている体操なんです。消費カロリーも早足ウォーキングより高く、卓球並に消費します。

音楽に合わせて楽しくダンスをする感覚で、みんなでやってみてください。

風船を使ったスポーツ

卓球やテニス、サッカーなど多くの方がルールを知っているスポーツはたくさんあります。
ですが、室内で行うことの多いレクリエーションで硬いボールを使うのは危険ですよね。

そんな時に活躍するのが風船です。
空気で膨らませるだけで簡単に準備でき、終了後も飾ることができる風船はレクリエーションにぴったりのアイテムです。
ミニサイズの風船を小さめに膨らませて卓球のピンポン代わりに、大きく膨らませばサッカーボールやバレーボールの代わりにもなります。

また、スピード感があまり出ないので高齢者でも扱いやすく、万が一ぶつけてしまっても怪我をしないので安心して遊ぶことができますよね。

スポーツ以外にも、落とさずに何回トントンと手で跳ねられるかの対決・うちわなどに乗せて何秒キープできるかなど、ゲームの種類はアイデア次第で無限大です。
事前準備もほとんど必要ないので、参加される方とも意見を出し合い楽しめる遊びを見つけてみてくださいね。

体を動かしていると、楽しいあまり熱中してつい大きく動いてしまうことがありますよね。
急に動くことで誰かにぶつかってしまうなど、思わぬ事故が起こってしまうことも……。
広く場所を使うスポーツは特に、人数制にするなどなるべく距離感に注意するようにしましょう。

頭を使った遊びで脳の活性化へ

頭の体操
頭を使って考えることは脳の活性化にも繋がり、認知症の予防や進行を抑える効果もあります。
楽しく遊びながら頭もすっきり、まさに高齢者にぴったりのレクリエーションですね。

なぞなぞ大会

問題を出したら制限時間を設定し、その時間内で考えてもらいます。
正解がわかったときの爽快感はくせになりますよね。
その爽快感が脳へ与える影響も認知症の予防や治療で注目され始めています。
チーム分けをして対決するのも、張り合いが出てさらに楽しめるのでおすすめですよ。

連想クイズやジェスチャーゲーム

言葉のヒントから連想して答えるクイズや、体の動きが何を意味するのかを考えるジェスチャーゲームも意外と盛り上がります。
動ける方の多い施設なら、利用者にお題を与えてジェスチャーしてもらうのも楽しいですね。
お題次第ではストレッチのような動きをしたり、軽い運動にもなります。

テーブルゲーム

トランプやオセロ、囲碁や将棋などの指先を動かす・頭で考えるといった動きをするテーブルゲームは、高齢者のレクリエーションにぴったりですよ。
中でも、仮想通貨を計算しながら進めていく人生ゲームは脳の活性化への高い効果が期待できます。
座ったままできる遊びなら足腰の弱い方も一緒に楽しむことができます。

手先を使った遊びも良い刺激になる

手先を動かすことといえば、手芸や工作、手遊びですよね。
お手玉やあやとり、おはじきといった幼い頃に遊んだ遊びでも体は意外と覚えていて、久しぶりに触ったのに手が動くことも多いようです。

例えば認知症患者に「毛糸とかぎ針」を渡してみると、すらすらと編み物を始めたなんてこともあります。

工作でおすすめなのはちぎり絵で、手先を使い紙を細かくちぎり完成を思い浮かべて形にすることが脳への良い刺激になります。
完成したものを部屋に飾ったり、ご家族への贈り物にすれば達成感や嬉しい気持ちも倍増です。

箱の中身当てゲームも手先に神経を集中させるので良い刺激になります。
手を入れる穴を開けるなど、少し事前準備は必要ですが、中身の物は普段から使用している道具でも難しいゲームアイテムに早変わりなので手軽な遊びと言えますね。

音楽を使った遊びで盛り上がろう

カラオケ
カラオケやダンスは定番のレクリエーションですよね。
同じカラオケでも、チーム対抗や男女に分かれて紅白歌合戦なんかも盛り上がるでしょう。
ダンスも、流行や地方の振付を採り入れることで新しいものに触れる良い機会にもなります。

アロマやヒーリングミュージックでリラックス

様々な遊びをしながら、リラックス効果のあるものを試してみるのも良いですよ。

例えば、手芸タイムにアロマを焚いてみたり、ヒーリングミュージックをBGMに会話タイムとして昔話をそれぞれお話してもらうのもストレス解消・リフレッシュになります。
レクリエーションの時間を目いっぱい楽しむために、順番決めやチーム分けのジャンケンを後出しジャンケンにするのもおすすめです。

レクリエーションを始める前の注意点

レクリエーションを始める前、特に体を使ったレクリエーションをする前は、軽く体をほぐしておきましょう。

高齢者の怪我は深刻になりがちです。楽しむことが目的のレクリエーションが、寝たきりのきっかけになってしまうなんて悲しいですよね。
そして体を使わない日でも、始めに軽く筋肉をほぐしておくことで頭がリフレッシュして脳が活性化しますのでより楽しむことができるでしょう。

1日のうちのレクリエーションの時間に何をするべきかと頭を悩ませるよりも、利用者の方の笑顔を増やそうと発想を変えるだけで色々なアイデアが湧いてきませんか?

施設で暮らしている方はもちろん、デイサービスの利用者もレクリエーションは生活の一部です。
ですが、そのプログラムにばかりこだわるよりも、楽しく一緒に過ごすということを意識してみてください。

他にも手がける業務が多く大変ですが、レクリエーションの時間が肩の力を抜いて一緒にストレス解消できる場所になればと思います。

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