介助犬とは、体が思うように動かない方の手助けをするよう訓練された犬のことです。
主に、身体障害者や要介護者のように、体が不自由な方のサポートをする存在です。
介助犬を貸与できるのは、「身体障害者手帳」を持っている方に限ります。

  • 介助犬の役割とは?
  • 介護生活に介助犬を取り入れることは可能なのか?
  • 介助犬の費用はどれだけかかるの?

という3つの点について説明いたします。

介助犬の役割は手足が不自由な方のサポート

介助犬は、「身体障害者補助犬」のひとつです。
「身体障害者補助犬」とは介助犬、盲導犬、聴導犬のことを言います。

その中でも介助犬は、手足に障害があり、動作が不十分な方の補助をしてくれる存在です。
盲導犬は目の見えない方、聴導犬は耳の不自由な方のために役割を果たします。

また「介助犬」を「介護犬」と表現する方がいらっしゃいますが、正しい表現は「介助犬」です。

介助犬の役割は、次の6つです。

  1. 電話や新聞、テレビのリモコンなどの物を取ってきてくれる
  2. 床に落ちた物を拾ってくれる
  3. 緊急時に人を呼びに行ってくれる
  4. 緊急事態を判断し、緊急ボタンを押してくれる
  5. 履物を口でくわえ、脱がせてくれる
  6. ドアの開け閉め

介助犬には、英語と日本語を交えて指示します。
物の名前(名詞)は日本語で、して欲しいこと(動詞)は英語です。
そのため、介助犬を利用するには適切に言葉の使い分けができる方でなければなりません。

また、介助犬のお世話はできる限り自分でしなければなりません。
予防接種やブラッシング、シャンプーなど、公衆衛生に努める必要があります。

介助犬を希望するには4つの条件がある!

介助犬
介助犬を介護生活に取り入れるためには、次の4つの条件があります。

身体障害者手帳の所持が必要

介助犬は、身体障害者の日常生活を補助する役目があります。
そのため、要介護者の方で障害者に該当する場合は、身体障害者手帳を交付してもらうための申請をしましょう。
身体障害者手帳の所持により、介助犬を介護生活に取り入れることが可能になります。

18歳以上であること

介助犬は、18歳以上の身体障害者でなければユーザーになれません。

合同訓練が可能な方(約40日間)

利用者の方も、介助犬に対する食事の与え方や手入れ方法などを学ぶ「合同訓練」に参加する必要があります。実働訓練日数は、およそ40日間です。
どのように介助犬を生活に取り入れるか、イメージとコミュニケーション方法を学びましょう。

介助犬の飼育が可能である

食事を与えるなどの飼育ができ、介助犬を心から愛し、共に生活ができる方でなければなりません。

介助犬を貸与できるのは、これらの4つの条件を果たせる方のみになります。
「高齢者である要介護者のために介助犬を貸与したい」という場合でも、身体障害者手帳がなければ不可能なため注意しましょう。

介助犬は無償貸与だがお世話にかかる費用は自己負担

介助犬は無償貸与のため、費用はかかりません。
ただし、ワクチンやドッグフードにかかる費用は使用者の自己負担になります。

窓口となる協会に相談してみましょう

身体が不自由だと、どうしても生活が困難に感じることもあるでしょう。
いくら車椅子で移動が可能だとしても、介助犬がいるのといないとでは不自由さの軽減の度合いが違うものです。

できなかったことができるようになるのは心の支えにもなり、パートナーが増えることで安心感に繋がります。
介助犬を介護生活に取り入れるために、介助犬の窓口となる協会へご相談されてみてはいかがでしょうか?

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