本当にまだ必要ありませんか？将来に備えて介護リフォームを！

「介護リフォームなんて今は必要ない！」そう考える人は少なからずいると思います。
ですが、いざリフォームが必要になったときに、スピードを重視するあまり突貫工事のようになってしまっては元も子もありません。

介護リフォームは、将来介護が必要な状態になることを防ぐ「介護予防」にもなります。
いくつになっても自由に生活できるように、あらかじめ介護リフォームについて考えておきましょう。

ここに注目！将来無駄にならない介護リフォーム

子供から高齢者までみんなが住みやすい住居に改修していくことが、介護リフォームのポイントです。このポイントについていくつか例を挙げて見ていきましょう。

滑りやすい浴室は床材変更などの介護リフォームを！

まず、自宅の中で一番危険性をはらんでいると言われている浴室です。浴室では、水や石鹸の泡などで床が滑りやすくなっています。

そこに無防備な姿で足を踏み入れるわけですから、転倒した際の怪我のリスクはかなり上がります。健康な人でも滑って頭を打ってしまう可能性もあるくらいなので、特に注意しなければなりません。
そこで、浴室の床の素材を滑りにくいものに変更する、浴槽に入る際につかまる手すりを増やすといった介護リフォームを行うことで、転倒防止にもなりますし、高齢になっても安心して使用することができます。

もちろん、さらに体が不自由になった場合には介護用の椅子を使用したり、浴槽の上にバスボードを設置したり、と状態に応じてやるべきことも変わります。
どんな状態になっても対応できるように、できることをしておくことは大切です。

使用頻度が高いトイレも介護リフォームの必要アリ

浴室よりも使用頻度が高く、介護リフォームの必要性も高い場所は、トイレです。入浴は、入る回数を減らして体を拭くことで対応するなどしてリスクを軽減することもできますが、トイレに関してはなかなかそうもいきません。
トイレに関しては、便座に座ったり立ったりする動作があるため、縦の手すりを設置したり、和式便器を洋式便器に替えたり、車椅子でも入ることができるようにトイレのスペースを広くしたりと、介護リフォームすべき点も多くあります。

このように、現時点でも検討できる介護リフォームはたくさんあります。これらのリフォームは決して介護を前提とするものだけとは限りません。家族みんながいつまでも住み慣れた家で快適に過ごすために、今できる方法の１つなのです。
介護リフォームなんて早いと切り捨てずに、いざというときにこれ以上リフォームをしなくても困らないよう備えておくことが肝心です。

目から鱗！？介護リフォームとしてできる意外なこと！

手すりの設置や段差の解消など、目に見える部分はリフォームとして想像しやすいと思います。

しかし、手すりがどこに必要となるか、具体的な場所が想定できないケースもあり、安易に介護リフォームを行えない場合もあります。
介護リフォームをするのにもお金がかかりますし、必要なときになったら…と考える方もいらっしゃるでしょう。

そこで、そんな方にもオススメな介護リフォームが、壁などの下地の補強です。下地がきちんとしていないと、取り付けた手すりも不安定になり、全く意味をないものとなってしまいます。そのため、手すりを設置する前に壁の下地を確認し、補強しておく必要があります。
いざ手すりが必要になってから下地を補強していたのでは、工事の時間が長くなってしまいます。そのため、将来に備えて今からやっておく方が賢明です。

下地の補強も介護リフォームの一環であり、介護保険の助成制度が利用できます。後からやる手間を省きたいという方は、壁の補強をしておくことがオススメです。
老後に備えてお金を貯蓄しておくように、将来に備えて住む家について考えることも、同じように大切なことです。必要に迫られて介護リフォームをする際に困らないように、事前に準備をしておくことが大切です。